インプラントとは、歯の失われた部位の顎の骨の中に、人工的な歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療方法をいいます。インプラントは人工歯根とも呼ばれ、天然歯に近い構造をもち、口の中の機能回復と審美性を追求した新しい歯科治療です。当院はインプラントに関しては約30年の歴史と6000本以上の実績を持っています。
むし歯や歯周病で歯を失った時、通常は人工の歯を作ります。人工の歯には取り外しのできる義歯(総入れ歯や部分入れ歯)と、取り外しをしないブリッジがあります。
義歯は、違和感がある・咬みにくいほか、義歯を支えるための鈎(クラスプ)により自分の歯をいためるなどの欠点があります。ブリッジは違和感も少なく、咀嚼も良好ですが、自分の歯を削るという大きな欠点があります。いずれにせよ、自分の良い歯を犠牲にすることになります。
これに対して、インプラントは顎の骨にインプラント体(チタン金属製)を埋め込んで人工の歯根を作り、それを支えにしてその上に歯をかぶせる方法です。
違和感もなく、咀嚼も良好で、自分の他の歯をいためることもありません。
メリット
デメリット
1本あたりインプラント埋入料金250,000円(税抜き)から、+被せ物80,000円(税抜き)から
お手入れの必要性
口腔内には多くの細菌が存在し、それが原因で歯周病やむし歯になります。インプラントが予後不良となる大きな要因は、むし歯や歯周病と同じで口腔清掃の不良です。したがって、インプラントを入れた場合は、特に念入りにお手入れをする必要があります。
お手入れの方法
方法は自分の歯と同じように行えば良いのですが、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、ガーゼストリップスなどの清掃用具を用いて、インプラントの周囲を丁寧に磨いてください。また含嗽剤(うがい薬)を使用することも効果があります。
食事で注意すべきこと
普通の食事は全く問題ありませんが、インプラントの歯がしっかりしているからといって、硬いものを好んで咬むことは、インプラントに負担をかけますのでやめましょう。チューインガムのように長時間咬んでいるものもよくありません。
定期的な健診
インプラントを入れた歯は、定期的にメインテナンスをする必要があります。咬み合わせが変わっていないか、装着した歯がはずれていないか、歯肉の状態は正常かなどをチェックします。インプラント終了後は、1ヵ月目、3ヵ月目、半年目、1年目、以後毎年1回の定期健診が望まれます。また健診の時期でなくても、何か異常が生じた場合は、すぐに主治医に相談しましょう。